2024年03月03日
ウェザーハート千川原氏の能登半島地震報告第2回
ウェザーハート災害福祉事務所の千川原代表から2回目の現地報告がありました。(写真も)
3/1 発災から2ヶ月。
震災に加えてもう一つの災害「正常性バイアス」が起きている可能性。
私たち支援者間で共有されている「行政が被災者へ提供している食事」の写真があります。これは全員に提供されているわけではなく被災者の一部、しかも夕食のみ、更には早く取りに来た人のみ提供されている食事です。
行政としては、おそらく自力で食事を調達できる人も多いはず、実際アルファ米等は充分在庫があるはず、との認識の上ではないかと推測しています。
災害前の珠洲市は高齢化率51%、発災後は更に増えているでしょう。質素な配食にもありつけず、苦痛を感じながらアルファ米を食べ続けている高齢者や障がい者も多いはず。
そして私も何度か投稿している「トイレ問題」はほとんど進展なく、改善はしていません。毎日仮設トイレはつまり、枝でつまりを解消させています。いまだ車で仮設トイレに通っている住民さんも多いです。繰り返しになりますが、私たち一般人でも苦労しているのに高齢者の大変さはいかほどか。
二ヶ月経過しても生活環境がこれほど変わらない被災地って過去にあっただろうか・・・
せっかく災害で助かった命が、災害関連死のリスクにさらされている状態が続いていると言っても過言ではないと思います。
市職員も全員被災者であり毎日苦痛を伴う生活をされているにも関わらず、長期滞在しながら支援を続けているNPO・支援者の皆さんが発災直後から改善を提起しているにも関わらず、県や国も動きが緩いのは正常性バイアスが広がっているからなのでは。異常な状態に慣れてしまうという異常事態にはまっているのかも知れません。
2024年02月18日
ウェザーハート千川原氏の能登半島地震報告
前回、能登半島地震活動団体への支援金募集をお願いましたが、ウェザーハート災害福祉事務所の千川原代表から現地報告がありました。
以下、千川原氏の報告(写真も)です。
発災から44日。
「少しずつ復旧や再建が進んでいます」という報道に違和感・・・
その説明が適している地域もあると思いますが、珠洲で復旧が進んでいると実感を得ている住民さんは少ないのではないでしょうか。
電気も2割は復旧しておらず、夜は中心部でも暗く静かです。
水・ガスの復旧については見通しが立たず。発災からお風呂に入っていない住民さんもいます。
私は仮設トイレが見える場所で車中泊していますが、恐らく住民さんは遠慮されてのことでしょう、夜中に役所や社協の仮設トイレに車で通っておられる光景をしばしば目にします。
やはり生活の復旧はまだ先だと思えて仕方がありません。
その一方で、早い段階から支援活動を展開されているNPOの皆さん。
住民さんから話しを聞けば、そういったNPOなど支援者の皆さんの存在が「とても有り難い」と支えになっている様子です。
住民の皆さんからは「復旧の実感は余り得られていないものの、希望を持っているかたは多いのでは」と感じられます。
千川原氏が講師で災害ボランティア講座が開催されます。
申込みは石巻市社会福祉協議会にお電話を~!
電話:0225-96-5290
2024年02月09日
羅名さんが日本に住む理由
番宣です。
東京葛飾京成本線堀切菖蒲園駅前で焼肉牛将を営むベンガル(バングラデシュ)人の友人、橋本羅名(はしもと らな)さんとその家族がテレビに出ます。
2月14日午後7時55分からのBSテレビ東京の番組「ワタシが日本に住む理由」です。
羅名さんがバングラデシュのダッカ大学を卒業後、来日し、現在に至るまでの生活を番組で取り上げています。
何度もどん底に突き落とされながらも、そのたびに、様々な人々に助けられ、家族の協力を得ながら這い上がっていく様子が描かれています。
私が羅名さんと最初にお会いしたのは、2010年2月でした。
その後、故郷に貧しい子どもたちのための学校を作りたいという羅名さんの志に感銘を受けて、同じような学校の支援活動を行ってきたノウハウを活かしながら、羅名さんの相談に乗ってきました。
しかし、最初に羅名さんに会った時に指摘した「砂糖に蟻が群がる」輩たちが、羅名さんをどん底に突き落とすことになるのでした。
昨年、4月に愛車リトルカブで羅名さんのご自宅まで行く予定でしたが、都合がつかず、10月に山形新幹線で行ってきました。
羅名さんは千葉に農場を借りて、作物を作っていることから、状況を見るために出かけたのでした。
来日から、現在までの状況を番組で紹介しますので、是非、ご覧になってください。
なお、予告編を見ることができます。
2024年01月23日
能登半島地震活動団体への支援金募集
この度の能登半島地震において現地で活動している団体への支援金を募集しています。
支援をお願いしたい団体は珠洲市社会福祉協議会とウェザーハート災害福祉事務所です。
珠洲市社会福祉協議会では、資材購入費などの活動資金が不足しており、皆様からのご寄付をお願いしております。
ウェザーハート災害福祉事務所(代表 千川原公彦・ちがはらきみひこ)は、中央共同募金会と全国社会福祉協議会からの要請を受けて、珠洲市社会福祉協議会の運営をサポートするために現地で活動を続けています。
千川原公彦氏は長年、災害支援活動を行い、災害のたびに現地の社会福祉協議会でのボランティアセンターの設立運営に尽力されています。
平時には、山形県内外での講演会や研修会で災害ボランティアセンターの必要性を訴える活動を行っています。
また、以前、私が国際NGO(NPO法人)の代表を務めていたころ、理事をしていただき、一緒に支援国であるバングラデシュにも同行して、活動を行いました。
先日、一時、山形に戻った千川原公彦氏の活動報告会が行われ、現地の悲惨な状況を写真を交えながら報告がありました。
国や石川県は、道路などのライフラインが分断されていれていることもあり、ボランティア活動への抑制を促していますが、その影響で、ボランティアの数が少なくなるだろうと予想されているそうです。
実際的には、技術系のボランティア団体が食料や宿泊施設を自前で準備して、現地で活動を始めているそうです。
以下、千川原公彦氏からの依頼文です。
「支援金募集」の周知のお願いです。
私事、応援要請を受けて1/5より珠洲市に入り、珠洲市社会福祉協議会・災害ボランティアセンターの開設準備のサポートを行っています。
ですが、珠洲市は全域で甚大な被害を受けており、資金や資機材の調達、人員の確保等、体制整備に難航している状況です。
速やかに被災者支援を行う体制を整えるべく、広く支援金の寄付を募りたいと考えています。可能であれば、以下の口座をお伝えしますので、「支援金(被災者支援に必要な活動経費)」を募集していることを広く周知して頂けますと幸いです。
なお、この案内は珠洲市社協さんからは許可を得て行っています。どうかご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
私事、応援要請を受けて1/5より珠洲市に入り、珠洲市社会福祉協議会・災害ボランティアセンターの開設準備のサポートを行っています。
ですが、珠洲市は全域で甚大な被害を受けており、資金や資機材の調達、人員の確保等、体制整備に難航している状況です。
速やかに被災者支援を行う体制を整えるべく、広く支援金の寄付を募りたいと考えています。可能であれば、以下の口座をお伝えしますので、「支援金(被災者支援に必要な活動経費)」を募集していることを広く周知して頂けますと幸いです。
なお、この案内は珠洲市社協さんからは許可を得て行っています。どうかご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
①珠洲市社会福祉協議会・災害支援金 個人用申込フォーム(←をクリックして下さい)
②珠洲市社会福祉協議会・災害支援金 団体用申し込みフォーム(←をクリックして下さい)
振込先
銀行名:ゆうちょ銀行
店 名:八五八(ハチゴハチ)
店 番:858
口 座:普通 1521166
名 義:ウェザーハート災害福祉事務所
フリガナ:ウェザーハートサイガイフクシジムショ
2023年10月20日
友人のおふくろの味
2023.10.3
一泊二日で友人宅に泊まる予定でしたが、前日の千葉の農場での時間が押して、二泊目も友人宅に泊まらせてもらいました。
三日目の朝、友人が故郷バングラデシュのお母さんの味を思い出しながら、朝食を作ってくれました。
友人と一番最初に出会ったのは、2010年の2月でした。
最初にあったときから、自分の故郷に貧しい子どもたちの学校を作りたいと情熱的に語り、しかも、日本人的な誠実さを感じました。
その後、様々な機会にお会いし、新しい事業を立ち上げるために、バングラデシュでも会合を行いました。
しかし、人生は波乱万丈です。
現在に至るまでには、人並み以上のご苦労をされてきました。他人には決して語ることのできないことがたくさんあります。
今まで、その一部始終を、私に包み隠さず語ってくれました。そのことは、奥様からも聞いていました。
私を信頼してくれる友人だからこそ、今回の上京では、家族以外は誰も知らない、今まで友人にも言っていなかった事を話す勇気が湧きました。
妻には友人に言ってくると伝えて自宅を出発していたのです。
私と友人は、そんな仲なのです。
友人が作ってくれたのは、野菜たっぷりのカレー卵焼きとジャガイモとゴーヤと玉ねぎのカレー炒め、タンドリーチキンのビリヤニ(チャーハン)です。
バングラデシュの朝食ではご飯よりも、小麦粉をお湯で練って丸く薄く焼いたチャパティが主流です。
チャパティを右手で千切り、卵焼きや野菜炒めを右手で巻いて食べます。
白米のときは、白米に卵焼きや野菜炒めを混ぜて、右手で食べます。
右手だけを使って食べるのは、日本人には難しいかもしれません。
サラダ以外、料理はすべてカレー味で煮付けます。料理と白米を混ぜて食べます。日本のカレーライスは日本食です。
今回の上京で、友人にバングラの家庭料理を焼肉店で出す提案をしました。
東京でバングラ料理を出す店はありますが、本当のバングラの家庭料理の味ではないと思います。インド料理もそうだと思います。
朝から腹一杯になりました。
二宿五飯の恩義は、上手く返すことはできませんでした。
帰りがけに、二軒隣の山形出身の靴屋さんに顔を出しました。この靴屋さんの実家の従弟が、以前、私と同じ職場で仕事をしていました。
友人と奥様に礼を述べ、堀切を離れました。
京成本線堀切菖蒲園駅から青砥駅で乗り替え、地下鉄浅草線に乗り入れている京浜急行の特急に乗り、浅草で降りました。
地上に出た瞬間、大勢の外国人に圧倒されました。
平日といういうのに、もすごい人だかりです。テレビで見たとおりです。雷門、仲見世、浅草寺の観光客の9割以上が外国人だと思いました。
浅草寺で、今回の上京が無事終了することの礼をお参りし、目的地のかっぱ橋に向かいました。
かっぱ橋にも外国人がたくさんいました。特に高級刃物屋さんにいました。
私が気になったのは、お土産で刃物を買っていき、切れなくなったらどうするのだろうと、いつも不思議に思っていました。
私は、若くして亡くなった父が大工でカンナやノミは自分で研いでいました。このため、たくさんの砥石があります。
門前の小僧、習わぬ教を読むです。私は包丁を自分で研いで使っています。
私がかっぱ橋で一番欲しかったものの店に行きました。
天丼一杯8,800円でした。とても、買って帰る勇気はありませんでした。アルバイトして、金を貯めて、また来ようと思いました。
ただ、自分へのお土産は買わずとも、妻へのお土産は買いました。
テレビ朝日のざわつく!金曜日で話題となった飯田屋に立ち寄りました。小さな店の中は、日本人でギュウギュウでした。
番組で紹介された究極のピーラーとほんとうにすべらないお箸を持ってレジまでの長蛇の列に並びました。
番組に出演した社長さんがレジ打ちしていました。
昨日は、高速道路から紫に染まるスカイツリーを眺め、今日は日中のスカイツリーを眺めました。
つくばエクスプレスの浅草駅から秋葉原駅で山手線に乗り換え、東京駅14:00発つばさ141号で無事に帰宅しました。
おしまい