2015年12月22日
バングラの革細工
バングラデシュの革細工は、日本人の女性起業家・山口絵理子さんが革工房「マザーハウス」を立ち上げ、日本に輸出するようになってから有名になり始めている。
タヌキおやじも、時々、お土産にズボンのベルトや財布などを買って帰ることがある。ただ、デザインや縫いがしっかりしている物は中国製が多い。財布はコインを使わないためにコインを入れる部分が無いのが不便である。
隣国インドは大半がヒンデュー教なので牛は神様(神様の使い?)であり、食べたりしない。その神様がバングラデシュに売られてくる。バングラでは川魚が高騰していることもあり、犠牲祭などでは大量に牛が消費される。
その時に出た大量の革がバングラデシュの革細工の源になっている。
牛の皮は、牛脂を除くために化学薬品で取り除かれる「なめし」という行程を経て、皮革になり、加工されていく。
この「なめし」の過程で使う化学薬品を作業員が素手で扱ったり、廃液を無毒化しないで垂れ流しているのがバングラでは普通だとバングラ紙に書いてあった。
日本ならば、労働安全衛生法とか工業廃水の排出基準とか、守らなければならない法律が山ほどあり、それも過去に足尾銅山事件やイタイイタイ病など、本当に痛い思いをしてきたからこそ現在の日本があるのと同じで、バングラも同じようなプロセスを踏まなければならないようである。
安いというのは、単に工賃が安いだけではなく、そこに何らかの省略されたものがあるからである。
現在、バングラの主要産業となった繊維産業にも染色の過程で皮革のなめしと同じことが起きている。
バングラの革細工にも、デザイン、加工技術、労働基準法、環境基準の遵守を求めると高い物になっても仕方のないことと割り切るべきである。
himajintaro at 22:12│Comments(2)│生活
この記事へのコメント
1. Posted by あだち 2016年01月06日 21:42
バングラデシュの革製品、輸入が多いのは革靴だそうです。
ABCマートでのビジネスシューズなどの取り扱いも増えてます。
GTホーキンスもバングラデシュ産として店頭に並んでます。
ABCマートでのビジネスシューズなどの取り扱いも増えてます。
GTホーキンスもバングラデシュ産として店頭に並んでます。
2. Posted by 閑 甚太朗 2016年01月08日 16:21
あだち様
この度は、ご結婚おめでとうございます。ご挨拶もせず、失礼いたしました。
GTホーキンスは初耳です。ABCマートも覗いてみます。
現地で革ジャン作っているのは知ってましたが、靴もですか。
昔から革製品はありましたし、繊維産業だけでなく、革製品も品質が良くなれば
うまく、マーケットに乗せられれば、良い産業になりますよね。
この度は、ご結婚おめでとうございます。ご挨拶もせず、失礼いたしました。
GTホーキンスは初耳です。ABCマートも覗いてみます。
現地で革ジャン作っているのは知ってましたが、靴もですか。
昔から革製品はありましたし、繊維産業だけでなく、革製品も品質が良くなれば
うまく、マーケットに乗せられれば、良い産業になりますよね。