2006年11月
2006年11月29日
モンジュール邸の植物・バナナ
以前の写真を探していたら、バナナの写真も見つかった。バングラでも、普通にバナナが植えられているので、あまり、気にしなかった。
バナナは、木と言うより草に近い。実のなった茎は、二度と実がならないので、普通は根元から切る。脇から出た新しい茎に次のバナナがなる。これの繰り返しである。
日本の寒冷地でもバナナを屋外で育てている人がいる。霜が降りる前に、根本から切り取って、土をかぶせておく。そうすることで、地下茎を凍らせない。次の年、新しい芽が出て、もしかすると実がなるかもしれない。
冬、寒くない部屋と天井の高い部屋と大きな鉢があれば、室内で越冬することも可能である。以前、そうした越冬をした経験がある。
2006年11月28日
自生ラン・バンダ
写真の真ん中にある。針葉樹の細い葉とは違った厚肉の緑色の葉がバンダである。バンダは、縦に一本伸びる根が空中の湿度をとらえて体内に取り込む。
バンダの花は様々な色を持つ。タイでバンダ専門のラン園に行ったことがある。人の背より高いところに縦横に張ったワイヤーから一本一本バンダを吊していた。根は丸く束ねて四角の木枠に納める。
バンダは好きなランの一つであるが、空中湿度と温度を高くしなければならないため、寒冷地では冬越しが難しい。このため、購入をためらっている。
写真のこの時期は、乾季であるが、バングラでは昼は20度以上になるので、ランでも越冬できる環境にあるようだ。
2006年11月27日
モンジュール邸の植物・玄関までのアプローチ
様々な木々が植えられており、毎回、渡航のたびに様子が違っている。写真には見えないが、右側には前出のニームの木が大きく育っている。いつの間にか巨木になっていた。
今まで書いた植物のほかに、スターフルーツやライチがあったり、トウヒのような巨木があったり、緑豊かで落ち着きのある庭になっている。
学生の頃、九州を旅行していて、どこか落ち着きのない理由が、照葉樹にあったことを帰りの列車の窓から落葉広葉樹を見てわかったことがある。
しかし、モンジュール邸の庭で、暖かい日差しの中で、いすに座ってボーとしていると、遠い異国にいることを感じさせない。
2006年11月26日
モンジュール邸の植物・ヤシ
ヤシの木が植えられるぐらい大きな屋敷ということになる。当然、このヤシの木に実はなるが、この8年間、一度もご相伴にあずかったことはない。と言うより、暑い時期にあまり行かないのでわからないのだが、まちなかで、ヤシのジュースなど売っているのをあまり見たことがない。
タイなどの東南アジアの観光地に行くと必ずと言って良いほど、ヤシの実の中のジュースを売っている。パイナップルを搾ってジュースにして売っているのは、ここバングラではよく見かける。
ヤシの木には、たくさんの野鳥が集まる。バングラの朝は、野鳥の鳴き声で目覚める。最初の渡航の、最初の朝は、スピーカーから町中に響き渡る、コーラン(未だに、何を歌っているかわからない)のような男性の声で目が覚めたが、歌が終わると、うるさいほどの鳥の鳴き声があるのがわかった。
野鳥の鳴き声は、ダッカもラシャヒも変わらなかった。日本の市街地で鳥の鳴き声で目が覚めるということは考えられない。よっぽど、山の中でキャンプでもしないと経験できない話である。バングラデシュは、植民地時代にイギリスに木を切られて少なくなったと聞いたが、町の中にたくさん木が植えてあり、野鳥もたくさん住んでいるというのは、うらやましい限りである。
多分、今の日本で市街地に野鳥が多いと、「朝うるさくて眠れやしない」と役所に苦情が来るのであろう。