2007年01月
2007年01月31日
牛さんについてのお勉強
学園のそばの牛舎で、担当の先生が、乳牛のライフサイクルについて教えていた。
人工授精で仔牛を生んだ雌牛は、そこから牛乳の生産を始めるが、毎年1頭づつ出産した後、3年後には、肉牛として売りに出される運命にある。乳牛は、生まれて4年で肉になってしまう。かわいそうな感じもするが、それ以上飼育しても、牛乳の生産量は落ちるばかりで、やむを得ない。
以前にも書いたが、日本では、プロセスを教えない。子供たちにプロセスを教えることはとても大切なのに、嫌だから、気持ち悪いからと言って、現実を見せない。だから、ものを粗末にし、平気で食べ残す。
バングラでは、仔牛がお腹の中に入っている状態で売りに出す。その方が、高く売れるからだという。
2007年01月30日
2007年01月29日
ニワトリの風評被害
学園の裏側の銀色の波板トタン屋根2棟がニワトリ小屋であった。約3,000羽のニワトリが採卵用に飼育されていたが、バングラデシュで突然起きた風評被害により、飼育を断念した。
ニワトリの餌に人間に悪いものが入っているという噂が国中を駆けめぐり、養鶏農家が次々に破綻した。それ以前から、お隣インドから安い輸入卵が入ってきて、卵価を下げていた。ダブルパンチで、アロアシャ学園も、もろに影響を受けてしまった。
インド側からの謀略か、はたまた、賄賂の欲しい役人と組んだ体力のある一部の大養鶏家の風説の流布か、憶測の域を出ない。
アロアシャ学園も弱り目に祟り目で、以前、この日記にも登場した、学園の住み込みガードマン兼ニワトリの飼育係の爺さんが、業務上横領で学園を追い出される羽目になった。
その後、アロアシャ学園は、日本側の支援を受けて、乳牛に飼育に方向転換することになった。
2007年01月27日
ノクシカタの商品開発
1月13日でも紹介したが、ブラックというNGOが経営するダッカのデパートで、ノクシカタの工芸品が売られている。クッションカバーやタペストリー、コースターやベッドカバーが売られている。
アロアシャ学園でも、ノクシカタをブランド化できないかと検討しているが、日本へ売り込みをはかるため、日本でどんなものが売られているのかの研究が始まった。
バッグや巾着、ティッシュカバー、ハンカチーフ、ナフキン、コースターなどが持ち込まれた。モンジュールさんは日本にいたことがあり、シャキーラ先生に日本の生活文化を教えていた。
いつの日か、フェアートレードとして、アロアシャブランドのノクシカタも日本に出回る日かが来ることを期待したい。