2008年12月
2008年12月31日
選挙用IDカード
バングラデシュの選挙戦も終わり、日本の新聞各社のホームページにも選挙結果が載っていた。
今回は、移動手段がリキシャ以外使えなかったたため、空車のリキシャをつかまえるのが至難の業で、直接、選挙会場に行くことはできなかった。
選挙を終えた、アリ校長が自転車でアロアシャ学園に出勤した。アリさんから選挙用のIDカードを見せてもらった。表には、顔写真、名前、生年月日、サイン、IDナンバーなどが印刷してある。裏は、住所と血液型が印刷してあてる。本人の承諾を得て撮影したものだ。
裏側の下の欄は、QRコードで、カードのすべての情報がコード化されていると思われる。選挙会場では、このコードをバーコードリーダーで読み込んで、本人を確認するという。選挙用と言うより、個人の基本情報が入った身分証明的な住民カードであることがわかる。
国民全員がこのカードを持ってるのかわからないが、モンジュールさんによれば、ほとんどの人がこのカードを持っているという。国民総背番号制となると日本人にとっては、違和感を持つ人が多いかもしれないが、ある意味、日本より進んだシステムである。
バングラ国民であるというプライドとアイデンティティを持っている極貧の人たちにとって、このカードを持っているということがどれだけの価値があるのかは、バングラデシュに来ないと理解できないであろう。
投票が終わると3枚目の写真のように親指の爪の根本にスタンプインキでマーキングされて終わる。
今日は、12月31日。今年最後の日。バングラデシュでは、明日、1月1日も普通に仕事をするという。
今晩、モンジュール邸でカウントダウンパーティが盛大に行われる予定である。焼き鳥と味噌汁を作る。これから、買い出しと準備がある。今日は、ラッシャヒ駐在の海外青年協力隊員もパーティに来てくれるという。楽しみである。
2008年12月30日
ハシナばあちゃんの大勝利
総選挙も終わり、大方の予想どおり、ハシナばあちゃん率いるアワミリーグの大勝利になった。
昨日の静けさから、また、元の喧噪のバングラデシュに戻ってしまった。「今回は、バイオレンスがなかったので良かった。」とモンジュールさんが言っていた。今まで、総選挙のたびに、暴力事件が相次いでいたが、今回のように、静かで穏やかな選挙は、今までなかったという。
写真は、平日なのに自転車とリキシャしか通らない国道の風景。夕べ、会議が遅くなったモンジュールさんは、流しのリキシャがつかまらず、結局、自転車を借りて帰って行った。
もう一枚の写真は、子供が持っていた候補者のチラシ。アワミリーグの党首であるハシナばあちゃんとシンボルである船が候補者の写真とともに印刷されている。ベンガル語なので、何が書いてあるかは、わからない。
2008年12月29日
本日、総選挙
今日は、総選挙の日。
夕べから、一部交通規制が始まった。今日は、朝から警笛を鳴らして、けたたましく走るバスやトラックが走らず、快適な一日が始まった。
ベビータクシーもマイカーも全く走っていない。走っているのは、自転車かリキシャである。リキシャは拾えないとモンジュールさんは電話をアロアシャ学園のアリ校長に入れてきた。リキシャを拾うのに3時間もかかるかと悪友は愚痴った。
アロアシャ学園に宿泊している我々は、モンジュールさんが来るのを待っているが、アリ校長は、今日は来ないだろうと予測した。モンジュールさんは午後から選挙をすると言っていたが、選挙を終えてから学園に来るかもしれない。
写真は、後日アップする。
夕べから、一部交通規制が始まった。今日は、朝から警笛を鳴らして、けたたましく走るバスやトラックが走らず、快適な一日が始まった。
ベビータクシーもマイカーも全く走っていない。走っているのは、自転車かリキシャである。リキシャは拾えないとモンジュールさんは電話をアロアシャ学園のアリ校長に入れてきた。リキシャを拾うのに3時間もかかるかと悪友は愚痴った。
アロアシャ学園に宿泊している我々は、モンジュールさんが来るのを待っているが、アリ校長は、今日は来ないだろうと予測した。モンジュールさんは午後から選挙をすると言っていたが、選挙を終えてから学園に来るかもしれない。
写真は、後日アップする。
2008年12月28日
総選挙、真っ最中
いつもどおり、香港経由でダッカに入った。
入国審査で、長い行列を待っていると、突然、悪友とともに名前がコールされた。呼ばれるままに最前列に並び直すと、すぐ後ろに並んでいた中国人らしき男性から、クレームがついた。後ろに並べと。当たり前といえば、当たり前であるが、何をしたらいいかキョトンとしていると、今度は、我々の名前を呼んだ背広の若い男性が、入国審査官に何かを依頼したと思ったら、人国審査官から空いているベンガル人用の審査カウンターに案内された。いつから、我々はVIP扱いになったのか?
クレームを言った男性に申し訳なく思っていたが、受け取り荷物が出てくるのに、30分以上待たされて、結局、どこに並んでも同じだった。
翌朝、ダッカから目的地ラッシャヒにバスで向かった。暴走するバスに比べ安全な列車は、切符が取れなかった。
バングラデシュは、29日の国政選挙で真っ直中で、至る所に選挙ポスターが「ぶら下がっていた」。バングラは、カラーのポスターと壁に貼ることを禁止したため、写真のような白紙が国中で風に揺られていた。
ベンガル人は文盲も多いので、候補者の顔とイメージの絵が白紙に印刷されている。写真は、バラが印刷されていた。2大政党のBNPは稲の穂、アワミリーグは船が書かれているという。2大政党の党首だったハシナ婆ちゃんとゼア婆ちゃんは汚職でとっ捕まったので選挙管理内閣が発足したのであるが、二人ともちゃっかり復党して、選挙活動をしている。
次期政権は、アワミリーグだと言う。2大政党が交互に政権を取るという面白い国である。
選挙活動は、27日で終了し、夕べ、歓声を上げた政党のデモ行進があちらこちらで行われ、選挙戦が終わった。29日に選挙の様子を見に行けるかもしれないが、選挙管理内閣はネットを制限するという。