2011年02月

2011年02月27日

ジャガイモもイチゴも大豊作!

夕べ、モンジュールさんに電話した。一昨日も電話したが、不携帯だったようだ。
「今、アロアシャ学校(学園)に来ています。」
「今年は、ジャガイモがたくさん取れました。」
収穫したジャガイモをアロアシャ学園の敷地にある作物の貯蔵庫に搬入しているために、モンジュールさんが見に来ているようだ。いろいろな人の声が携帯電話から聞こえてくる。
「いっぱい取れると値段が下がらないですか。」
「それが、心配なんです。」と笑い声で答えた。
昨年から、ジャガイモの値が崩れている。バングラは米を隣国インドから大量に輸入している。米を食べられるのは裕福な人。貧しい人が食べるのはジャガイモだと以前、モンジュールさんに聞いた話である。
ジャガイモが安くなれば、貧しい人にとって良いことであるが、貧しかった人がジャガイモを作り始めて暮らしが良くなっていることを考えれば、複雑である。
「今年は、天気が良いだから、イチゴもたくさんなっています。教えてもらったK(カリウム)を入れたら、イチゴがたくさん花が咲いて、たくさん実がなりました。」
今回のバングラ渡航で、モンジュールさんから、イチゴの夏の暑さを乗り切るための対策を聞かれたので、パンジーを夏の間も咲かせるためにカリウムを使ったことを話した。この時、カリウムの生理的な効果を説明し、モンジュールさんは納得していた。
「バングラデシュでは、今までK(カリウム)を使うことを考えなかった。」
「N(窒素)とP(リン酸)を使うことしか考えませんでした。」
モンジュールさんは、夏の暑さ対策ではなく、イチゴ苗を売った後の農場でイチゴを育てるために、カリウムの肥料を使った。
「イチゴのプロセッシングをする人も来ているんです。」
「彼は、ジュースを作るための器械を150,000タカで買ったのです。」
モンジュールさんは、イチゴの苗の生産とイチゴの加工も手がけようとしている。
1月、バングラに渡航した下町のベンガル人・橋本羅名さんが言っていた。
「ダッカで、イチゴを売っていました。とても、高いんです。」
その橋本羅名さんは、今、ダッカに行っている。
ダッカでというより、バングラで売っている国産露地イチゴの苗はすべて、モンジュールさんの農場で作られている。


himajintaro at 10:38|PermalinkComments(0)農業 

2011年02月26日

タバコ売りの少年 その2

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タイトルそのまんまの写真。2006/06/10の日記「タバコ売りの少年」でも紹介した。
「マッチ売りの少女」ならぬ「タバコ売りの少年」が何年たってもいなくならない。バングラの中心都市ダッカは、急速に近代化が進んできたが、貧しさだけは無くなっていない。
ウットラ・モデルタウンの国道を挟んで反対側のショッピングビルのそばで撮った一枚。


himajintaro at 18:07|PermalinkComments(0)貧困 

2011年02月25日

ウットラのバスターミナル

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ウットラ・モデルタウンの国道沿いに、パラソルに机とイスがいくつも並んでいる。そばには、屋台もたくさんあって、以前から、この場所が気になっていた。
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オンボロのバスが止まっていた。うめきんさんの日記「アジアを旅しよう!2号館」では、時々、アジアのバスを紹介している。うめきんさんの日記の中でも、バングラのバスのオンボロ度はピカイチである。
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パラソルと机とイスの正体は、バスのチケット売り場である。ブルブル氏の話では、「Dhaka city corporation(ダッカ市役所)bus terminal(バスターミナル)」だそうだ。このチケット売り場があるところはダッカ市営バスターミナルということになる。ということは、チケット売り場のおっさんたちはダッカ市職員なのか?公務員?
午後のラッシャヒに向かう列車まで時間があったので、ブルブル氏とウットラの繁華街を散策した。このあたりは、リキシャ(輪タク)の乗り入れ規制エリアなので、リキシャが全く走っていない。


himajintaro at 20:15|PermalinkComments(2)交通 

2011年02月21日

ユヌスのケツに火がついた!  その3

一昨日からの続編
「グラミンは、最初に携帯電話会社を始めました。携帯電話は、貧しい人の暮らしをよくするとユヌスは言いました。」
「グラミンは、他の携帯会社をバングラに作らせたくなかったから、ソーシャルビジネスだと言いました。」
「だから、税金を払っていない。携帯電話で貧しい人の暮らし、良くなっていない。そんなことは、おかしいことです。」
「ソーラーパネル(太陽光発電パネル)もグラミンは、他の会社入れたくなかった。しかし、今はたくさんの会社ができました。」
グラミンは、京セラと手を組んでおり、他の日本の太陽光発電パネルメーカーがバングラに参入できない状態が続いていた。
「プライム・ミニスター(総理大臣)は、ユヌスを良くないですと言っています。貧しい人からお金を取っていると言っています。」
ここにきて、先週末から、バングラの新聞が、にわかに騒々しくなった。
Yunus leadership
大蔵大臣は、ムハマド・ユヌスにグラミン銀行の頭取を退くことを要求したが、ユヌスがこれを拒否した。通常の銀行の頭取の定年が65歳なので、ユヌスが70歳の高齢になるという理由のようであるが、実際のところは、政治に関与するユヌスをバングラ政府としては遠ざけたい思惑も見え隠れはする。
また、別のバングラ紙は、ノーベル平和賞の剥奪要求をする知識人が現れていることも報じている。
アダチさんの「弁当日記」バングラデシュのニュース(2011/02/17)でも、ユヌスのことについて触れている。 
グラミン銀行の最高責任者からの退陣という花道を準備したバングラ政府に対して、自分の利益に固執するユヌス氏は、退陣を拒否した。バングラ政府や大学などの調査が進むに連れて、ノーベル平和賞受賞者から極悪非道の悪人に転落する可能性が、ユヌス氏の退陣要求拒否により、拡大したと思われる。


himajintaro at 20:17|PermalinkComments(0)生活 

2011年02月20日

ユヌスのケツに火がついた!  その2 ブラックもか!

昨日からの続編
「グラミンは、女の人にお金を貸して、儲ける方法を教えていない。だから、女の人は、すぐにお金を返せない。」
「ユヌスは、ソーシャルビジネスをしていると言いました。だから、税金は払わない。これはソーシャルビジネスじゃない。」
「バングラデシュの政府は、グラミンに税金を払いなさいと言いました。」
「ブラック(バングラ最大のNGO)は、大学を作りました。だけど、金持ちの子供しかはいれない。お金がたくさん必要だから、私の子供は入れることができない。」
「ブラックも税金を払わなければならない。」
「ブラックは、安いお金でノクシカタを作らせて、高く売っています。」
ユヌス率いるグラミンばかりではなく、バングラ最大のNGOブラックにまで、メスが入ろうとしている。グラミンもブラックもバングラではNGO扱いにされて、法人税は非課税扱いにされてきたが、今後は、一般の会社と同じ扱いにされるのであろう。
バングラデシュ支援では日本最大級のNPO法人シャプラ・ニールは、フェアトレードとして、ブラックが経営するアーロンからバングラの手工芸を輸入販売しているが、ブラックがNGOでなくなると、フェアトレードの意味が無くなる。
明日も、続く。


himajintaro at 10:34|PermalinkComments(0)生活