2012年01月

2012年01月28日

農作物の出荷価格の暴落

Gloomy winter for farmers01
昨日27日のバングラ紙に農作物の出荷価格の暴落の記事が載っていた。
以前の日記でも紹介したが、モンジュールさんがジャガイモとジュートを作りすぎて、種が売れるか心配だと言っていた。その心配が現実のものとなってきた。
ジャガイモやジュートに限らず、野菜全般の出荷価格が暴落している。ものによっては、生産コストの方が上回り、出荷せずに、仕方なく家畜のえさにしている農家もいるという。
流通の途中で利益を得ている卸業者がいるために、ダッカの市場では、市民はいつもの価格で野菜を買っている。
安い種を農家に提供し、農家の利益向上を目指そうと始めたモンジュールさんのバイテク研究所も大変な状態になっているに違いない。
種の収益でアロアシャ学園を運営しているため、モンジュールさんの種が売れなくなることは、アロアシャ学園の経営に影響する。
H&Mやファースト・リテーリングなどの有名アパレルメーカーがバングラデシュの安い賃金を求めて進出している。第二次産業が栄えて、集団就職と耕作放棄地が比例している事実に、どう取り組むか、これからがバングラデシュの正念場である。
安い労働力を求めて、資本主義は中国からバングラデシュに移ってきたが、賃上げでストライキの続くバングラデシュも中国と同じ目に遭う。何れ、近い将来、資本主義はバングラからアフリカに低賃金を求めていく。そのとき、荒廃したバングラの農地をどうするのか。
バングラデシュ政府の無策ぶりがうかがえる。バングラデシュを日本のように農業を衰退させてはならない。


himajintaro at 21:33|PermalinkComments(0)農業 

2012年01月22日

サトウキビ収穫の季節

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アロアシャ学園の農場に行く途中、サトウキビを積んだ耕耘機やトラクターに出会った。
アロアシャ学園の農場も製糖工場から借りている。一年のうち、サトウキビの生育期間はサトウキビを植えることを条件に入札で借りている。
この写真の交差点を左に曲がると製糖工場がまもなく見える。
サトウキビの収穫の時期は、多くの子供たちが待ちに待った季節でもある。交差点や踏切でトラクターが一時停止した瞬間、どこに隠れていたのかと思うほど、たくさんの子供たちが荷台の後ろからサトウキビを抜き取るのである。
運転手に見つからないように抜くのであるが、運転手が見つけると盛んに怒っているが、時すでに遅し、子供たちは蜘蛛の子を散らすように一瞬にしていなくなる。
こんな光景を毎年見てきた。


himajintaro at 10:52|PermalinkComments(0)農業 

2012年01月21日

相変わらずのモンジュールさん

昨年末12月20日に山形県立東根工業高校の校長先生や生徒たちと渡航した悪友は、無事年内中に帰国した。
悪友の話によると、モンジュールさんに頼んでおいた蔵王キリスト教会へのメッセージや私宛の写真は、全く、モンジュールさんからもらうことができずに帰ってきたようである。
次女ポロマとのフェイスブックでのやり取りからも、モンジュールさんの多忙は相変わらずで、私との電話での約束時間に携帯電話を自宅に忘れて、奥さんのボナニーさんと買い物に出かけてしまうことが度々ある。
悪友も、モンジュールさんの秘書で日本との連絡役であったアリ元校長のアロアシャ学園辞任が大きく影響していることを認めていた。
アリさんがアロアシャから離れたことは大きい。しかも、アリさんの仕事を引き継げる人が今のアロアシャにいない。
モンジュールさんは、賞をたくさん取って、ますます、忙しくなるばかり。若い後継者の育成を急がなければならない。


himajintaro at 14:53|PermalinkComments(0)アロアシャ学園 

2012年01月14日

気になる正面右側の柱

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アロアシャ学園の校舎の玄関の2本の柱にご注目いただきたい。特に右側。
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とにかく、汚れている。正面の扉は通常閉めっぱなしなので、右の柱側から先生も生徒も出入りしている。
子供たちが、そこを通るたびに柱に触れるものだから、手垢で真っ黒になっている。それが気になって、ガードマン氏に頼んで石鹸とタワシで磨き始めた。
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日本人が学校の柱を磨き始めたら、モンジュールさんの研究所の若い職員たちが、見るに見かねて自分たちで汚れを落とす作業を始めた。
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数十分かけて、ようやく、ここまできれいになった。
この柱は、研ぎ出しと呼ばれる、日本ではあまり使われなくなったコンクリートを磨く方法で表面加工されている。日本では、公園の滑り台の滑る部分によく使われていた。日本の遊具は、ほとんどFRPに取って代わってしまった。一般住宅でも、作り付けの風呂や風呂場の床に使われていた。古い温泉には、まだ残っているとことが多い。
柱がきれいになったら、モンジュールさんは恐縮していた。毎日使っていると、汚れも気にならなくなってしまう感覚が、ある意味恐ろしい。


himajintaro at 16:25|PermalinkComments(0)アロアシャ学園 

2012年01月07日

ガードマン氏のタマネギの皮むき

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アロアシャ学園のガードマンがタマネギの皮をむいていた。
日本のように手に持つ包丁を使わず、サーベル型の刃物を床に固定して、刃に押しつけながら切るので、手も切りそうで怖い。
しかし、ガードマン氏は上手にタマネギの根本を切り落として、皮をむいていた。
バングラのタマネギは小さい。日本のような大きな品種はないのかと、以前、日本に来たことのある元アロアシャ学園校長のアリさんに聞いたことがあるが、日本のような大きなタマネギではカレーがうまく作れないと言う。
長ネギもない。
だから、焼き鳥でネギマを作るときは、この小さなタマネギを縦に4分の1に切り、それを鶏肉の間に刺して、ネギマにする。
日本のタマネギで作ったベンガルカレーも美味しいと思うのだが、バングラに日本と同じ品種がないだけに、現地の人に比較してもらうわけにはいかない。


himajintaro at 21:28|PermalinkComments(0)アロアシャ学園