2013年07月

2013年07月28日

パブナへ

12月28日は、福島県伊達市に住む佐藤ルンジュさんが経営する小学校でオープニングセレモニーがあり、前日の27日にルンジュさんは、アロアシャ学園に迎えにきてくれた。
その小学校は、ラシャヒ管区パブナ県にあり、アロアシャ学園からは車で2時間以上かかる。
27日のうちに、モンジュールさんたちと一緒にパブナに向かう予定であった。しかし、我々が日本を発つ前から、モンジュールさんは心配していた。パブナには、過激派の幹部が住んでいて、危ないエリアだとモンジュールさんは言っていた。
そこで、ルンジュさんからもらっていた学校の資料をメールに添付してモンジュールさんに送ったところ、学校の場所は危ないエリアではないことがわかった。しかし、バングラデシュは、毎晩、霧がかかって夜間の飛行機が離着陸できない状態にあった。(このたびの渡航では、昼便のタイ航空を使ったため、霧の影響を受けなかった。)このため、夜に車でラッシャヒからパブナに移動することが危ないからと言ってモンジュールさんは反対した。
霧が濃いので、交通事故に遭う。夜は、強盗や過激派に襲われる。というのが危ない理由である。
仕方がないので、ルンジュさんとワゴンの運転手にアロアシャ学園のゲストハウスとドミトリー(簡易宿泊所)に泊まってもらい、28日、霧が晴れたら出発することになった。
でも、霧が晴れる時間に出発したのでは、ルンジュさんの学校のオープニングセレモニーに間に合わない。そこで、ルンジュさんと相談し、モンジュールさんの反対を無視して、28日の早朝、暗いうちにアロアシャ学園を発つことにした。
28日の早朝、ルンジュさん、私、悪友、次男はパブナに向かった。
結果論ではあるが、早朝に出発して正解であった。予想よりも霧は薄く、強盗も過激派も顔を見せなかった。
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himajintaro at 09:19|PermalinkComments(1)ルンジュさん 

2013年07月25日

怪しい炎

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皿の上で怪しい炎が揺らめく。
これは何か?
ダッカまで迎えにきてくれたムホン氏が持ってきてくれた、チッタゴン丘陵の少数民族が作った蒸留酒を皿に注いで、おもしろ半分、火をつけた写真。ブランディなどは角砂糖などに染み込ませてから火をつける方法があるが、この蒸留酒は、皿の上ですぐに火がついた。
アルコール度数の高さを証明している。60%以上はあるだろうか。
アルコール酵母を使って、糖類を含む甘い汁を上手に発酵させると最大で12~14%になる。それを半分の量になるまで沸騰させて、沸騰した気体を冷やすと、冷やしてできた液体のアルコール度数は、倍の24~28%になる。
その冷やした液体を再度、半分量になるまで沸騰し、沸騰した気体を冷やすと、冷やしてできた液体のアルコール度数は、さらに倍の48~56%になる。単純計算ではあるが、これで十分な蒸留酒であるが、単純に辛いだけで飲めたものではない。
だから、木の樽に入れて、何年も熟成させるのである。
昔、電器屋から冷蔵庫修理用の銅パイプを譲ってもらい、蒸溜器を自分で作り、フラスコで沸騰させた。紅玉という品種のリンゴからリンゴ酒を作り、それを2度蒸溜してカルバドスにし、10年熟成させて飲んだ。また、どぶろくを造って飲んだ後、絞りかす(酒粕)に水を混ぜて、それを蒸溜させて粕取り焼酎を造って飲んだことがある。
もう、時効の話である。


himajintaro at 19:37|PermalinkComments(0)アロアシャ学園 

2013年07月24日

いつもと違う、怪しい焼き鳥パーティ

恒例の焼き鳥パティがいつもと同じように始まったかに見えた。しかし、今回は様子がちょっと違った。
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ガードマン氏が絞めた鶏を掃除のバッちゃんとガードマン氏が解体していた。
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バングラの包丁は、地面に固定して、食材を押切するので、手も切りそうで怖い。魚の三枚下ろしなど、とてもできない。魚は、みんな輪切りになる。
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骨に付いた肉を日本から持ってきた包丁で次男がそぎ落とし始めた。
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ここからが怪しい。バングラ風焼き鳥のタレが怪しい。バングラで売っているバーベキューソースにニンニクとヨーグルトが入っている。直接、胃袋に入れるため、日本から重い思いをして持ってきた日本酒をいつの間にか、断りもなしにタレに入れている。
これにはビックリした。ヨーグルトとニンニクの取り合わせもそうであるが、日本酒を勝手に使われたことに憤慨してきた。
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写真右下に、福島県伊達市在住のルンジュさんが写っている。翌日、ルンジュさんたちが経営する小学校のオープニングセレモニーに日本人の我々とモンジュールさんが参加するために、迎えにきてくれた。
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日本から持ち込んだ焼き鳥のタレとアロアシャ学園風味の怪しい焼き鳥のタレの焼き鳥が始まった。


himajintaro at 19:55|PermalinkComments(0)アロアシャ学園 

2013年07月23日

モンジュールさんの新しい事務室へ

ラッシャヒ大学の植物園に行った後は、モンジュールさんの新しい事務室へ。
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この廊下の右側にモンジュールさんの研究室兼事務室があり、多くの学生と先生たちが出入りしていたが、昨年、国からたくさんの補助金(研究費)をもらって、この廊下の左側に事務室を独立させた。
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国から補助金をもらっている関係で、事務室の入り口の上には、補助事業名が書いてある看板が掲げてあった。
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入り口のドアは、民間の会社を思わせるガラスの押戸で、ちょいと贅沢かなと思わせる雰囲気だった。
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左側の窓際にいるのは、事務長的な経理責任者の「おっさん」である。
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いつも、モンジュールさんが研究室に行くと書類が山のように溜まっていて、モンジュールさんからサインをもらうために、部下や事務職員が替わり代わり研究室にやってくる。
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補助金で買った京セラの複合印刷機が事務室の中に置いてあった。ついに、バングラにも複合機が入ったのかと時代の変化を感じざるを得なかった。
バングラ渡航を始めた頃は、パソコンもデジカメもほとんどなかった。今じゃ、バングラも低性能ではあるが、国産のノートパソコンを生産するまでになった。
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国からの補助金は、事務室だけではなく、学生用のパソコンも多数(確か200台と言っていたような)購入した。
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図書室も作った。
以前、モンジュールさんに電話したら、モンジュールさんがもらった補助金を横取りしようとする他の先生たちと毎日喧嘩していると話していた。賄賂や不正が大嫌いなモンジュールさんは、他の先生からの圧力に屈服することなく、補助金を使い切った。
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こちらは、研究室。もちろん、補助金で新しい器具を買いそろえた。


himajintaro at 21:02|PermalinkComments(0)農業 

2013年07月22日

ラッシャヒ大学の植物園へ

久しぶりに、記事のアップである。まだ、自宅サーバーの構築とWordPressの設定が終わっていない。
こうして、記事を書いている間、大雨・洪水警報・土砂災害警戒情報が発表された。外は、酷い雨である。地響きに近い雷が頻繁に鳴っている。市内の至る所で側溝があふれて、消防自動車のけたたましいサイレンが響き渡っている。
話は、バングラに戻して、いつものようにモンジュールさんの勤務先・ラッシャヒ大学に行った。
アロアシャ学園の研究所で研究開発されている作物と同じものが、ラッシャヒ大学の植物園にもあった。
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上の写真は、ホースラデッシュ。モンジュールさんは、「わさび」を使って、新しい食品加工をめざしている。バングラでは、「Wasabi」と書かれたポテトチップスが売られていた。食べてみたが、確かに「わさび味」ではあったが、ホースラデッシュと人工香辛料が入っていると思われる。
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これは、イチゴ。モンジュールさんは、新しいイチゴの品種改良に余念がない。
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そして、ガーベラ。以前も紹介したが、今、バングラではガーベラブームで、新色が高く売れる。これは、花の世界では当たり前のこと。
どの作物も、アロアシャ学園の運営費に貢献できれば、モンジュールさんの研究にも力が入る。


himajintaro at 20:18|PermalinkComments(0)農業