2015年10月
2015年10月31日
WPS
バングラデシュのインターネット事情は、以前より良くなったものの、依然として、ファイバーケーブルが各家庭や学校、施設に直接繋がっている状態にはなっていないようである。
以前、ラッシャヒでのファイバーケーブルの敷設工事について紹介をしたことがあったが、よくよく聞いてみるとインターネットのサービス会社とはファイバーケーブルが繋がっており、そこから、各個のWi-Fiルーターでインターネットに繋がる状態だという。
バングラは、電話線の普及より携帯電話の普及が先に進んだがゆえの事情なのかもしれない。
写真が、そのWi-Fiルーターで、悪友の話では3G程度のスピードはあるという。
余談であるが、以前、バングラデシュの海外との電話回線はVサットという衛星回線を使っていた。シンガポールまではファイバーケーブルで、そこから衛星に電波を飛ばし、バングラでパラボラアンテナで電波を受信し、国内へ配信していた。当然、回線品質が落ちて、音に時差があるのがよくわかったし、音質も雑音が多く、今考えると、よく、話していたと自分ながら感心する。
モンジュールさんの弟のカマルさんが、ラインよりVサットの方が優れていると言って絶対に譲らなかったが、今では、バングラまで海底ケーブルでファイバーケーブルが伸びて、音質が格段に良くなった。
ルンジュさんもカマルさんと同じようにラインより電波の方が品質が良いと信じて疑わないが、これから、バングラの各家庭にラインが伸びることは、多分、無いと思われる。
2015年10月28日
2015年10月24日
ラナさんの苦悩
ラナさんから、講演会の案内をもらった。
講演会の翌日、タヌキおやじは、高速道路運転嫌いの女房とその友人をマイカーで隣県に運んでいかなければならないため、講演会に参加すると、その日のうちに、巣穴まで戻ってこれなくなるので参加できない。
ラナさんには、以前からJBA(日本バングラデシュ協会)からの離脱を勧めてきた。
その最大の理由が、JBAのメンバーの大半がバングラデシュでは、活動ができない人たちだからである。直接、現地に行って活動できなくとも、教育なり農業なり工業なり土木なり建築なり、学校を作るための動かすための専門性を持って現地をサポートできる人がいないという点にある。
アロアシャは20年間、地位と名誉と金が欲しいパラサイトのような人間たちと戦ってきた。アロアシャの歴史は、パラサイトとの戦いの歴史と言っても過言ではない。パラサイト駆除のため、日本側もバングラ側も組織を何度も改変し、メンバーを入れ替えてきた。
ラナさんがバングラで進めようとしている貧しい子供たちのための学校建設は、一見、アロアシャと同じように見えるが、実際のところ、現地に信頼できるカウンターパート(現地担当者)がいないというのが最大の弱点である。
その点、アロアシャの場合は、創設者であるホサイン・モンジュールさんの建学の精神は不動のものであり、ラッシャヒ大学での彼の上司であるイスラム先生の優しさと励ましが、どんなにモンジュールさんを勇気づけてきたか。
ラナさん一人では空回りするばかりである。
ラナさんも日本で商売をしている以上、それなりの地位の人々との関係性は保つ必要があるとは思うが、ボランティアと自分に見返りを求める商売を直接結びつけてはならないと思う。
学校を運営するための資金捻出の商売は大変重要である。金がなければ学校は動かない。でも、その商売はバングラデシュでの話である。
テレビや新聞で途上国に学校を作ったという話は以前から取り上げられてきたが、その後の話をマスコミは取り上げない。日本からの資金援助は、すぐに破綻する。
ラナさんがJBAに関わっている以上、ラナさんの苦悩は、これからも続いていく。
2015年10月22日
JICA隊員一時帰国
このたびの日本人殺害事件の煽りを受けて、一時、軟禁状態だった青年海外協力隊員が一時帰国の命令を受けて、日本に帰国しているようである。隊員たちには、箝口令が敷かれているようで、安全上、仕方のないことであるが、我々日本人には、何も知らされていない情報である。
海外青年協力隊員を派遣している独立行政法人国際協力機構は、日本国民の税金丸抱えで動いている外務省の組織であり、民主党の事業仕分けで有名になった組織である。
最終的に隊員の責任を取らされるのは外務省であろうが、危ない地域で危険と隣り合わせで活動しているNGOとは、全く、国際支援の考え方が根底から違う。協力隊の隊員たちは、安閑として途上国支援に行くなどと考えては行けない。
このたびの事件から、駒ヶ根の研修所では教えてくれないことを、青年海外協力隊の隊員たちはたくさん学ぶべきであると思う。
海外青年協力隊員を派遣している独立行政法人国際協力機構は、日本国民の税金丸抱えで動いている外務省の組織であり、民主党の事業仕分けで有名になった組織である。
最終的に隊員の責任を取らされるのは外務省であろうが、危ない地域で危険と隣り合わせで活動しているNGOとは、全く、国際支援の考え方が根底から違う。協力隊の隊員たちは、安閑として途上国支援に行くなどと考えては行けない。
このたびの事件から、駒ヶ根の研修所では教えてくれないことを、青年海外協力隊の隊員たちはたくさん学ぶべきであると思う。