進むバングラデシュのインド化今年も寒い冬がやってきました。

2019年12月22日

バングラデシュに潜むインド人

前回、インドで起こっているイスラム教徒排除に反対するデモの話題を提供しました。多くの情報筋からの話をまとめました。

バングラデシュは1971年の独立時点からインド化が進んできました。何故なら、独立の英雄で初代大統領となったムジブル・ラーマンは大の親インド派だったのです。その血を継いだ娘の現首相シェイク・ハシナはインドのモディ首相とは蜜月関係にあります。

ハシナ首相はモディ首相とインド軍駐留基地建設の密約を交わしたようです。9月にニューヨークで行われた国連の環境会議の後に真っ直ぐバングラデシュに帰国せず、インドに寄り道して具体的な建設ヶ所を約束したというのです。このことをバングラデシュ国民に知らせないために、反政府派の大学生のリンチ事件を企てて、国民への目くらましにしたようです。

バングラデシュには多くのインド人が働いています。そのほとんどが政府の中枢機関の要職や警察官などの公務員や事業家たちであるというのです。その数400万人というから驚きです。現政権が反政府派をことごとく粛清してきた背景には1971年から始まったインド化があるのです。

傀儡政権としてアメリカが擁立したBNP党首カレダ・ジアはハシナ政権下で囚われの身となり社会復帰の可能性はありません。

州知事だったナレンドラ・モディはヒンドゥー至上主義、反イスラーム主義者で、知事時代に多くのイスラム教徒を殺害してきた過去があります。モディ首相率いるインドはバングラデシュを牛耳ろうとしています。ハシナ首相は、それを良しとしています。

ベンガル人経営の企業はインド人経営者に、ことごとく乗っ取られています。バングラデシュでは民主化とは反対方向の国民への圧力が高まっています。昨年末に行われた総選挙も先に与党側立候補者の票を投票箱を入れておき、投票時間が来ても投票所に国民を入れなかったという暴挙に出て、ハシナ首相は、勝利宣言の新聞トップを飾っていました。

多くのバングラデシュ国民は遠く離れた民主化に憂いを持っています。バングラデシュがインド化し、ヒンドゥー教が無理やり支配を始めようとすれば、必ず、反対の方向の力も働きます。これから、一番怖いのはイスラム原理主義者の行動です。

himajintaro at 08:10│Comments(0)宗教 | 政治

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