BOP

2019年09月19日

乾燥マンゴー工場の新たなる飛躍

アロアシャ学園の研究棟の1階に乾燥マンゴーの工場があることは以前から何度も紹介してきました。工場内部については企業秘密の部分も多く、公開できませんが、乾燥機に関しては日本の第一人者が関わっていただいているので質的には申し分のないものが出来上がっています。

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ここで作ったものは全部バングラ国内で消費されていますが、イタリアから商談がきているそうです。事実、イタリア人がアロアシャ学園に訪れて買い入れを申し込んだようです。

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彼らはイタリア産の乾燥フルーツを持ってきました。見るからに砂糖をまぶした甘さの強い、日本でも普通に売っていそうなものです。

アロアシャ学園のものは、傷んだマンゴーと砂糖は使わず、マンゴーの芯に近い良いところだけを乾燥し、マンゴー本来の風味と甘みを凝縮したものになっています。

最近、中国資本による乾燥マンゴー工場がダッカにできたそうです。安物のくずマンゴーに砂糖と黄色い色素をミキサーで混ぜて、形成する段階で違う種類の繊維を入れて乾燥させるのだそうです。

そういえば、香港空港の「優の良品」で見つけた、きれいで大きくて黄色くて甘い乾燥マンゴーは人工形成の乾燥マンゴーだったかもしれません。このマンゴーをバングラにお土産として持って行き、モンジュールさんに乾燥マンゴーの話を持ち掛けました。

上野アメ横の御徒町駅近くにある乾物屋さんにも乾燥マンゴーが置いてあり、「優の良品」で売っているもの近いものです。アロアシャ学園のものと比べると繊維が多いような気がします。マンゴー本来はそんなに繊維が多かったのか、不自然に長く大きいと、今になって疑問に思います。

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多分、人工形成のものは保存料もたっぷり入っているのでしょう。

アロアシャ学園の乾燥マンゴーは砂糖や保存料を使わない混じりっけなし、イタリアから商談がきてもおかしくはありません。

ただ、現在の工場の生産の能力からすれば、バングラ国内の消費で手一杯。それでも、大きな黒字にはならず、ドル箱のイチゴ苗に代われるほどの規模ではありません。

そこで、元々のスポンサーである日本の会社の元社長さんから工場の規模拡大のために増額投資をしてもらうべく、悪友やモンジュールさんが日々奔走して、増額投資が決まったのか、話は聞こえてきません。

おそらく、増額投資は決まったのでしょう。そうすれば、別の場所に土地を求め、新しい工場の建設が始まるでしょう。

今回の渡航で、アロアシャ学園から乾燥マンゴーを買ってくることができませんでした。袋詰の製品は無くなっていました。しかし、結果的にアロアシャ学園の乾燥マンゴーは買ってくることができました。その理由は、後日、紹介することとします。また、アロアシャ学園の乾燥マンゴー工場の発足についても、後日、改めて紹介いたします。


himajintaro at 07:41|PermalinkComments(0)

2018年08月04日

悪友、バンコクに行く。過ちは二度繰り返す。

悪友がBOPの会議のためバンコクに向かいました。

悪友

「昨夜は8時まで残業して、帰宅後パッキングして夜行バスに乗り込み東京経由で今朝7時に羽田空港に着きました。

毎回のことですが、今回も早速アクシデントありで、東京駅トイレでパスポートや財布が入ったデイパックを置き忘れ慌てましたが無事でした。さすが日本。うちのチコちゃんには「ボーとしてんじゃないよ!」と怒られました。気を引き締めてという暗示(お告げ)でしょう。以前同じことをマレーシアクアラルンプール空港でやらかして、カメラを1台紛失したことがあります。

これから、NGO打合せで2泊3日の予定でタイバンコクに行ってきます。今までの渡航行程で最短です。」

確か2回目の渡航の時です。18、9年前のことです。

ダッカから早朝、クアラルンプールに着き、悪友がトイレに入りました。ディパックを忘れてトイレから出てきたので、ディパックはどこに行ったと指摘したら、慌ててトイレに取りに戻りました。

ディパックはあったのですが、中にあるはずのデジカメが無くなっていました。トイレ清掃のオバちゃんが中にいました。日本ならば、警察官を呼んで、すぐ御用になりますが、ここはマレーシア。決定的な証拠を見つけられずに、この時は泣き寝入りでした。

彼は、他にもホテルでノートPCを盗まれています。

過ちは何度も繰り返すのが人間です。





himajintaro at 16:42|PermalinkComments(0)

2016年10月11日

バングラ国産初の本物?の干しマンゴー

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悪友から、バングラの干しマンゴーを水に漬けておくと元に戻ると言われて、24時間水に入れておいた。結果は写真のとおり。

本物である証拠とのこと。

日本の食品検査機関で検査してもらって細菌類が出なかったため消費期限は1年間は大丈夫とのこと。

悪友
指導を受けた食品コンサルタントの話では、ドライフルーツ王国のタイ産のドライマンゴーの中には、一度ペーストにしてそれに食品添加物(繊維質等)を入れて形を整えてドライにしているものが少なからずあるということでした。その方が歩留まりが良くてコストを下げられるとのこと。今度タイのドライフルーツ大手企業がバングラデシュに進出するそうで、質で勝負ですね。
いま来シーズンの本格発売に向けてパッケージデザインの作成中です。
バングラデシュ国産の初めてのドライフルーツということで、紹介されました。


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himajintaro at 19:51|PermalinkComments(0)

2016年07月19日

乾燥マンゴー生産工場スタッフ

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悪友
「先日ご紹介したバングラデシュの名産地ラッシャヒ産ドライマンゴー。
素材はバングラデシュ、加工技術は日本のコラボレーション商品です。1年間のトレーニングで、手際よく作業が進められています。
企業秘密工程(パテント)の写真は見せられないのでごめんなさい。」

アロアシャ学園の乾燥マンゴー工場で働くスタッフの写真が公開された。乾燥マンゴーに限らず、技術移転に関しては、長年苦労をしてきた。その最大の原因は、バングラデシュの歴史と風土から来ると思われる職業に対する感覚の違いである。アロアシャ学園の先生やモンジュールさんの研究所のスタッフでさえも、ちょっとしたジェラシーや怠業で総入れ替えを経験してきた。

バングラで長く事業を続けることは、なかなか、難しいことである。日本では当たり前とされる人事管理をバングラで容易くしようと考えない方が良いのかも知れない。

himajintaro at 21:25|PermalinkComments(0)