2006年05月28日
職業乞食
ここは、ラシャヒ市内のニューマーケット。2階建てのショッピングモール。日用品、書籍、CD、衣類、工芸品、食料品などの店が軒を並べている。お土産として、工芸品などを買うなら、ダッカの半値ぐらいで買える。
どこからともなく、集団で2階に上がってきて、あとは思い思いに、各店に散らばり、生業を始める。子供も大人も一緒。ここに着たときから、手には現金を持っている。中には、透明の袋に紙幣と硬貨を持っている者もいる。
集団でいるときは、街の中で、物乞いをしているときのような悲壮さが見受けられない。片手、片足を失っている者を見かけることがあるが、この集団にはいない。皆、五体満足である。健康状態が良い。この悲壮さがないことから、職業乞食であることがすぐにうかがえる。
乞食をしないと、食べていけない人に「おまえ、乞食が職業だろう」と聞けば、「当たり前のこと、聞くな!」と言われそうであるが、どうも、この集団には作為があるとしか思えない。以前、乳飲み子をレンタルする商売があると聞いた。街中で乳飲み子を抱えて物乞いする女性が、若いのか、年を取っているのか、わからないことが多い。
職業としての舞台裏を撮られてしまった一枚である。
himajintaro at 06:51│Comments(0)│貧困