2010年01月30日
黄金のラッシャヒシルク
ラッシャヒは、その昔、シルクロードの町であったという。シルク産業が盛んであったが、東インド会社が植民地化してから、ラッシャヒのシルクを衰退させるために、技術者の手首を落としたという暗い過去をもつことは、以前から紹介してきた。
渡航するたびに立ち寄るシルク工場・ソプラに今回も出かけた。今回は、カイコから染めの工程のほとんどを見ることができた。
工場の中庭には、ちょっとした桑畑がある。
カイコが新聞の上に卵を産んでいた。卵が孵化すると、孵化したカイコを毛はたきのようなものに乗せて、桑に均等に落としていく。この作業を「掃き立て」という。
カイコは成長の過程で何度かの「眠り」と脱皮を繰り返し、次第に大きくなる。日本でも昔は家の中で飼っていたが、デリケートな昆虫で、気温が低ければ暖房をとったり、客人よりも丁寧に扱われていた。餌として与える桑も農薬は使えない。隣の畑で農薬散布されるだけでも影響及ぼす。
学生の頃、蚕業試験場の研究室で毎日、カイコを解剖して、ウイルスを分離する研究の手伝いをしたことがあるが、夢の中にカイコが出てくるようになった。
カイコは最後には、口から糸を出して繭(まゆ)を作るようになる。この繭を作るための部屋を与えると、カイコは勝手に部屋に入って繭を作る作業を始めるようになる。この部屋を「まぶし」と言う。バングラではらせん形になっているが部屋が状仕切られていない。日本では、四角い枠の部屋を与えている。
黄金のラッシャヒシルクの繭である。繭は羽化する前に熱湯に入れて蛹(さなぎ)を殺して、糸を取る。糸取りの様子は次回。
渡航するたびに立ち寄るシルク工場・ソプラに今回も出かけた。今回は、カイコから染めの工程のほとんどを見ることができた。
工場の中庭には、ちょっとした桑畑がある。
カイコが新聞の上に卵を産んでいた。卵が孵化すると、孵化したカイコを毛はたきのようなものに乗せて、桑に均等に落としていく。この作業を「掃き立て」という。
カイコは成長の過程で何度かの「眠り」と脱皮を繰り返し、次第に大きくなる。日本でも昔は家の中で飼っていたが、デリケートな昆虫で、気温が低ければ暖房をとったり、客人よりも丁寧に扱われていた。餌として与える桑も農薬は使えない。隣の畑で農薬散布されるだけでも影響及ぼす。
学生の頃、蚕業試験場の研究室で毎日、カイコを解剖して、ウイルスを分離する研究の手伝いをしたことがあるが、夢の中にカイコが出てくるようになった。
カイコは最後には、口から糸を出して繭(まゆ)を作るようになる。この繭を作るための部屋を与えると、カイコは勝手に部屋に入って繭を作る作業を始めるようになる。この部屋を「まぶし」と言う。バングラではらせん形になっているが部屋が状仕切られていない。日本では、四角い枠の部屋を与えている。
黄金のラッシャヒシルクの繭である。繭は羽化する前に熱湯に入れて蛹(さなぎ)を殺して、糸を取る。糸取りの様子は次回。
himajintaro at 09:07│Comments(0)│農業