2015年10月24日
ラナさんの苦悩
ラナさんから、講演会の案内をもらった。
講演会の翌日、タヌキおやじは、高速道路運転嫌いの女房とその友人をマイカーで隣県に運んでいかなければならないため、講演会に参加すると、その日のうちに、巣穴まで戻ってこれなくなるので参加できない。
ラナさんには、以前からJBA(日本バングラデシュ協会)からの離脱を勧めてきた。
その最大の理由が、JBAのメンバーの大半がバングラデシュでは、活動ができない人たちだからである。直接、現地に行って活動できなくとも、教育なり農業なり工業なり土木なり建築なり、学校を作るための動かすための専門性を持って現地をサポートできる人がいないという点にある。
アロアシャは20年間、地位と名誉と金が欲しいパラサイトのような人間たちと戦ってきた。アロアシャの歴史は、パラサイトとの戦いの歴史と言っても過言ではない。パラサイト駆除のため、日本側もバングラ側も組織を何度も改変し、メンバーを入れ替えてきた。
ラナさんがバングラで進めようとしている貧しい子供たちのための学校建設は、一見、アロアシャと同じように見えるが、実際のところ、現地に信頼できるカウンターパート(現地担当者)がいないというのが最大の弱点である。
その点、アロアシャの場合は、創設者であるホサイン・モンジュールさんの建学の精神は不動のものであり、ラッシャヒ大学での彼の上司であるイスラム先生の優しさと励ましが、どんなにモンジュールさんを勇気づけてきたか。
ラナさん一人では空回りするばかりである。
ラナさんも日本で商売をしている以上、それなりの地位の人々との関係性は保つ必要があるとは思うが、ボランティアと自分に見返りを求める商売を直接結びつけてはならないと思う。
学校を運営するための資金捻出の商売は大変重要である。金がなければ学校は動かない。でも、その商売はバングラデシュでの話である。
テレビや新聞で途上国に学校を作ったという話は以前から取り上げられてきたが、その後の話をマスコミは取り上げない。日本からの資金援助は、すぐに破綻する。
ラナさんがJBAに関わっている以上、ラナさんの苦悩は、これからも続いていく。
himajintaro at 07:10│Comments(0)│ラナさん