2010年10月
2010年10月31日
イソド料理シタ
2009年09月14日の日記「酒田のインド料理屋」で紹介したインド料理シタに家族で行った。混雑するのを知っていたので、12時前に入った。味は家族には好評であった。ランチメニューで十分だった。ここは、ナンとライスはお代わり自由なので、息子が早速ナンをお代わりした。
レジでもらったスタンプカードを見て、思わず笑ってしまった。
イソド料理シタ と書いてある。ンではなく『ソ』である。
受け狙いだろうと女房が言ったが、他にもたくさんおもしろいところがある。多分、第四中は『第四申』、サンクスは『サクス』、ジョモは『ヅョモ』、鶴岡の鶴は読めない。文字の大きさにバラツキがある。
裏側も『スタンプカーズ』、『お食事一回につきスタンプ一つ差し上げます。』『スタンプ14個でタキンカレーランヌ1食サービスいたします。』『食』は日本語にない漢字かもしれない。
多分、このスタンプカードは、マスターが自作した原稿を印刷会社で印刷してもらっていると思われる。マスターが使っているネパール語のパソコンに日本語の正しいフォントが入っていないのかもしれない。
2010年10月30日
将軍様と行くバングラデシュ
今年は、将軍様とバングラに行かなければならなくなった。将軍様といっても、別に北朝鮮の金正日ではない。2009年03月10日の日記「アロアシャ学園の将軍様」で書いた悪友のことである。
今年は、新しい羽田国際ターミナルから香港、ダッカと気楽な一人旅をもくろんでいたが、急に「わしも行く」となってしまった。
2年前に一緒に行ったとき、ゲストハウスでの炊飯は全て自分がした。料理は嫌いではない。料理は、同時に複数の作業を伴うので、頭も使う。将軍様も独身のころは、自分で弁当を作って職場に持って行った。職場の女性たちから感心されていた。
その将軍様も結婚し、単身赴任が長く続いた。当然、自炊もしなければならないが、料理は野菜炒めが主流。レパートリーの幅が狭い。このため、写真のような栄養の偏りか、将軍様になったしまった。
それだけでない。基本的には、まわりにやってくれる人がいると、何もしないで寝ている。これは、若いときからだと別の友人は語る。将軍様と呼ばれる由縁は、こんなところにもある。
将軍様が急に行くと言い出したのは、バングラでのお家の事情があるからだ。将軍様が登場しないと解決できない課題を解決に行く。
今回の渡航では、モンジュールさんとゆっくりイチゴやメロンの話をし、学園の農場をまわり、ラッシャヒ市長に温室の提案をし、シレットでのイチゴ栽培を見に行きたかった。農業三昧にしたかった。
しかし、それも叶わぬ夢になるのか。正直のところ将軍様とは行きたくない。別の日程にしようか。思案の真っ最中である。
2010年10月28日
魔の高速道路
いつものディリースター紙に、バングラでの自称高速道路での事故原因について記事があった。
バングラデシュ工科大学の調査によると、バングラ国内の10の自称高速道路の交差点付近で1998年から2007年の間に2,515の事故が起こり、2,349人の人たちが死んでいる。
事故の原因は、道路の構造に起因していると記事にはある。新聞の写真を拡大してみた。
高速道路が交差点になっていて、直角に折れ曲がる方が本線である。日本人のイメージでは、高速道路は自動車専用道路であり、直角に折れ曲がったり、一般道がダイレクトに交差点として接続するなどあり得ない。
これでは、事故が起こるのが当たり前である。
むろん、日本のような道路構造令や公安委員会との交差点協議などバングラには存在しないだろう。
最近も、バスが欠陥の橋から落ちて川に転落した記事があったが、以前にも同じ転落事故があったにもかかわらず、橋の管理者である行政の担当者は改善もしないで放置していたようである。
バングラの事故は、起こした当事者の運転ミスだけではなく、道路を設計した技術者の基本的な考え方の間違いや怠業による要因が大きいことが新聞記事からわかった。
バングラで言うハイウェイをあえて自称高速道路と書いたのは、高速道路とはとても言えない道路だからである。
2010年10月25日
五十の手習い
複式簿記を習っている。今まで何度か簿記は習っているので、一応、簡単な仕訳の複式簿記はすることができる。決算書も理解することはできると自分では勝手に思っている。
バングラの農業プロジェクトは三年前まで単式簿記をしていたので、複式に切り替えるよう、モンジュールさんに話した。バングラデシュでは、農業事業は法人税がかからない。このため、単式簿記をしていたようである。ちなみに、アロアシャ学園は法人市民税をラッシャヒ市役所に納めている。
最初の年は、アリさんが会計学のエキスパートなので、丸二日かけて単式を複式に直して財務諸表を作ってくれた。しかし、一度単式で記帳してしまったために売り掛けや買い掛け、前受金などは表示できなかった。
モンジュールさんに売り掛けや買い掛けがないか、たずねると「無い」と言う。そう言っている矢先、アロアシャ学園の校庭では種籾がどんどんトラックや耕耘機で売られていく。
彼らには、売り掛けや買い掛けという取引があることはわかるが、それを記帳して貸方・借方に仕訳するという概念がない。彼らが言うキャッシュとは、後から払っても現金であればキャッシュなのである。
ここ数年、年末年始にバングラに渡航するのは、農業プロジェクトの期末が12月31日なので決算書を見るためである。複式でないと経営状態をうまく理解することができない。
この際だから、複式簿記の原則をよく理解して、農業プロジェクトの経営についてモンジュールさんや会計担当者と相談するのも必要かと思い、基礎から勉強し直している。11月21日の検定試験は用事が入っていて受験できないが、来年2月に受験しようかと思っている。
五十を超えての手習いである。