久しぶりにルンジュさんと話をした。ラーマンさんからもらった鼻炎の薬

2014年09月29日

誰のための公立学校か?

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以前から感じていたのだけれど、最近とみに思うことがある。日本人にも、はっきりと貧しいと言える人々が増えたこと。
現実に、公立高校の経費が払えない親が存在する。小中学校の給食費を意図的に払わない親は別として、再三の催促があっても、なかなか払えないのが親として苦しい現実なのである。
今年の4月、住民税の所得割額に上限を設けて、高校の授業料は全員無償から一部無償に切り替わった。所得の少ない人や扶養家族の多い人は所得割額が少ないので無償になることが多い。
問題は、授業料以外の経費なのである。とにかく、公立の学校なのに金がかかる。PTA会費に始まり、後援会費、制服、様々な教材費、部活動費、挙げ句の果て、海外旅行である修学旅行の積み立て。当然パスポートの写真から申請費も。何だか、訳のわからない団体の運営費もある。もちろん、家庭の経済状況により免除される経費もある。
昔、当時の郵政省の外郭団体から作ってもらったアロアシャ学園の紹介ビデオの中に「多くの学費がかかる公立の学校を辞めてしまいました。」という下りがある。正しく、日本の公立の高校も「多くの学費がかかる公立の学校」なのである。
バングラデシュにおいて、公立の学校は、お金持ちの家の子供たちの学校である。日本の公立の学校は如何に?
修学旅行に一緒に行けないのはかわいそうだからと、催促の話術にする。そんなことでいいのか?そんなことを学校の職員に言わせていいのか?
学校の先生は多忙を極める。そうさせているのは誰か?親や管理職、教育委員会以外の何者でもない。
何故、先生に生活指導や進路指導まで求めるのか?部活の管理まで求めるのか?
先生は、勉強を教えるだけでよい。教育の原点に戻るべき時が来た。社会全体が原点復帰、リセットしなければならない。
今年上半期だけでも、山形県内の先生が3人亡くなっているという。
いったい、日本の公立学校は誰のための学校なのか?
愚問とも言える、この課題に取り組めない日本の病巣が拡大する以上、アロアシャ学園の分校を日本に創らなければならない日がきっと来るだろう。
悪友
「教育制度の違いはあるにせよ、複数の企業が力を合わせれば、日本でも全て無償の学校はできると思うんだけどね。
アロアシャ学園の入学基準は、家計が貧しいこと、子供の勉学意識が高いこと、親の教育に対する意識が高いことの3条件で選抜しています。
企業の教育参入については、構造改革特別区域(特区)ですでに議論は始まっているようです。」

タヌキオヤジ
「すべて無償の学校ができても、先生たちの多忙が変わらなければ意味がない。非正規雇用、3K職場、ブラック企業、自殺者の増加、生み出したのは我々日本人自身であることを猛省しなければならないと思う。」
悪友
「 20年前から議論にはなっているけれども、公共を担うのが公共機関だけという考え方から脱却しないと、この国は変わらないと思います。多くは制度疲労からきていると思われるので、民営化されたらますます状況は悪化するのではないかというリスクはあるにせよ、どこかに風穴を開け、先に進まないと、、。」
タヌキオヤジ
「悪友に同感。役所がプライバシーの保護を最終の砦にしているだけで、民営化できない公共なんか無いと思う。ただ、NPOも含めて民間のサービスの質は、まだまだ、発展途上にある。」


himajintaro at 22:21│Comments(0)アロアシャ学園 

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